外耳炎の原因
外耳炎の原因は様々です。
まずは耳の中を観察して、異物がないかをチェックします。
よくある原因として、ノギが入り込んでいる場合があるので、ビデオオトスコープで摘出します(おとなしい子であれば無麻酔で実施します)。
ノギ摘出の動画(クリックすると新しいタブで再生します)
耳の中にできもの(腫瘤)が発見された場合には、全身麻酔をかけたうえでビデオオトスコープでできもの(腫瘤)の摘出を試みます。不可能な場合は外科手術になる場合もあります。
耳の中の腫瘤の動画(クリックすると新しいタブで再生します)
2023年8月追記 ビデオオトスコープと半導体レーザーを使って耳の中のできものを摘出しているところです
次に、耳垢を検査して菌やカビの存在を確認します。
耳垢を採取して染色すると、球菌とマラセチア(カビ)が検出されました。
耳洗浄をした後に、これらの菌とカビに効く点耳薬を使えば、通常は1週間ほどで外耳炎は治るはずです。
ただし菌やカビが外耳炎の根本的な原因ではないので、何度も繰り返す場合は本質的な原因を考えなければなりません。