予防できる病気
ワクチン接種
正しい時期にワクチンを接種することで予防できる数々の伝染病があります。
当院では、大切な家族であるワンちゃんネコちゃんの病気予防のために定期的なワクチン接種をおすすめします。
犬の予防接種
子犬の場合は、生後2ヶ月頃に1回目、その後約1ヶ月間隔で1~2回接種し、その後は毎年1回ずつ追加接種します。
狂犬病の予防接種
狂犬病の予防接種は、法律によって義務づけられています。生後90日を過ぎたら必ず接種し、最寄りの役所や保健所にて畜犬登録をする必要があります。
狂犬病とは?
人間にも感染して死亡することもある動物由来感染症です。狂犬病は一旦発病すると現段階では治療方法はありません。狂犬病には、狂暴性をおびて動くものすべてに噛みつく「狂躁型」と、四肢麻痺、不穏、錯乱等の脳炎の症状が出現し、最終的には起き上がることもできなくなってしまう「麻痺型」があります。日本では狂犬病はまだ発生していませんが、今後発生するおそれがあると言われています。
猫の予防接種
子猫は母親からもらった免疫が減少してくると伝染病にかかる危険性が高まります。
ワクチンを接種する時期は、子猫は(9週年齢以上)3~4週間隔で2回、成猫は年1回のワクチン接種をおすすめします。
去勢・避妊
去勢手術・避妊手術について
成長状態により個体差はありますが、オス・メスともにおよそ生後6ヶ月以降に行うことができます。
当院では、将来起こりうる病気の予防と望まない交配の防止、さらに動物のストレス軽減の目的で、去勢・避妊手術を強くおすすめしております。
- 去勢手術:オスの精巣を摘出
- 避妊手術:メスの卵巣と子宮(または卵巣のみ)を摘出
手術を行うことで、将来的に発病するおそれのある病気の発生率を低くする事ができます。
メスは卵巣や子宮の病気(子宮内膜症、蓄膿症、がん)や、乳腺腫瘍のリスクが減ります。
オスでは前立腺肥大症や会陰ヘルニア、尿道結石などのリスクが減ります。また、性格が穏やかになり、猫の場合はスプレー(オシッコをひっかけること)をしなくなります。
避妊手術は一泊お預かり、去勢手術は日帰りになります。
フィラリア予防
フィラリア症は、蚊によって媒介される犬糸状虫という寄生虫が、犬の心臓や肺動脈に寄生して起こる病気です。
予防するには、蚊が活動する時期から1か月ずらして、4月下旬~11月下旬までの毎月1回、
錠剤やジャーキータイプのチュアブル剤を与えます。当院ではノミ・ダニ予防薬とワンセットになったチュアブル剤をおすすめしております。
ノミ予防効果もある皮膚に滴下するスポット剤や1年間効く注射薬もありますので、詳しくはご相談ください。
この病気は猫にも感染する事が知られています。猫用の予防薬もありますので、ご希望の方はおたずねください。
ノミ・ダニ予防
ノミやマダニに寄生された犬・猫は、体中をなめたり、かいたりしてしまい、ひどい場合は皮膚炎を起したりします。
ノミやマダニが原因で感染症になることもありますので注意が必要です。
マダニに刺されてかかる病気の中には、
西日本で多数の死者が出ている重症熱性血小板減少症候群(SFTS)や、
当院を含む茨城県の犬での感染が見つかっており、人にも感染するアナプラズマ症など、
犬や猫から人に感染する怖い病気もあるので、外に出る犬や猫は必ず予防しましょう。
当院では、安全・簡単に予防できるチュアブル剤やスポットオン製剤(首筋に滴下する薬)を推奨しています。
詳しくはお気軽にお問い合わせください。
定期検診(動物ドック)のご案内
動物たちを病気から守ってあげるためには、飼い主さんが普段から変わった事がないか注意深くチェックをする必要があります。
食欲があるかどうか、急に痩せてきていないか、尿や便の状態はどうかなどに気をつけて、普段から体を触ってスキンシップをとりながら確認しましょう。
また、動物たちは人間に比べて成長がとても早く、6歳以上(人間の年齢でおよそ40歳)になると、人間と同様に生活習慣病、関節炎や腫瘍などの疾患になりやすくなってきます。
病気の早期発見、早期治療、予防を行うため、定期検診がとても重要となります。1年に1度は定期検診を受けることをおすすめします。詳しくは当院までご相談ください。